加入するために健康診断が必要な場合
生命保険や医療保険に加入したいと考えるとき、無条件で加入できるわけではありません。
過去にがんになったことがある人に対して、無条件にがん保険が加入できるようなところはありません。
がんが再発するリスクがあり、保険会社が保険金を支払う可能性が高くなります。
特定疾患を対象としない医療保険の場合でも、既往症がある場合には断られる場合もあります。
このような保険に加入する際、医師の診断を受けることを条件としている保険会社も少なくはありません。
一人親方が加入できる「一人親方労災保険」でも、健康診断を受けなければならない場合があります。
ただし一人親方労災保険の健康診断は、特定疾患を見つけるために行うわけではありません。
特定の業務を行っていた人に対して、健康診断を義務付けているのです。
その特定業務というのは4つほどありまして、まずは粉塵作業を行う業務です。
具体的には、岩石の採掘を行ったり、研磨剤を吹き付けたり、セメントを袋詰めしたり積み下ろしをしたりする作業のことです。
2つ目は振動工具使用の業務です。
チェーンソーで木を切ったり、削岩機で岩を削ったり、エンジンカッターを使った作業などをしていると、健康診断の対象となります。
3つ目は、鉛業務です。
屋内ではんだ付けを行ったり、ゴム製品の製造で鉛を溶かしたりしている業務などです。
そして4つ目が、有機溶剤の業務です。
接着剤を塗布する業務であったりすると、一人親方労災保険に加入する際には健康診断を受けなければなりません。