一人親方労災保険特別加入団体を通じて加入
企業で雇われている会社員、アルバイト、パートをしている方に、共通しているのは労働者ということです。この労働者の方は必ず労働者災害補償保険法、いわゆる労災保険法に加入しています。労災保険への加入は事業主が国によって義務付けられているので、労働者ならば必ず加入しています。労災保険の保険料は全額事業主が負担することになっています。この労災保険は、事業主から雇われている労働者が、業務中、通勤中などに事故にあい死傷した場合や、業務が原因で疾病をおった場合に、保険給付が行われる制度です。この労災保険によって、労働者は守られています。
しかし、中には、個人で仕事をしている方もいます。とくに、建設業界に多いようです。その中で、一人で建設業を行っている方を『一人親方』といいます。正確に言うと、労働者を一切使用していない、または労働者を雇ったとしても年間で100日以内の方をいいます。そんな一人親方は自身が事業主と見なされて労災保険の適用外になってしまうんです。一人親方は現場により労働者扱いを受けることが多いですが、たとえ怪我をしても労災保険は使用できないのです。
では、一人親方を業務中に起こる災害から守るにはどうしたらいいでしょうか？それは『一人親方労災保険』に加入することです。一人親方が働く建設業界は、業務中に災害が起こる可能性が非常に高い、危険ととなり合わせの現場が多いです。その為、国が一人親方を守るために、一人親方労災保険制度をつくりました。労働局により許可を得ている一人親方労災保険特別加入団体を通じて一人親方労災保険に加入することで、保険給付を受けることが出来るようになります。